チェックリスト · 2026年11月

M&Aデューデリジェンス資料リスト

買い手の弁護士、公認会計士、税理士が依頼する資料を、番号付きのデータルーム・インデックスとしてまとめました。フォルダー番号は当社の無料ツールと同じなので、最初の資料依頼リストから最終的な開示資料まで同じ番号で管理できます。

本リストは一般的な情報提供を目的としたもので、法的助言ではありません。調査範囲は専門家とご相談ください。

買い手がこれらの資料を求める理由

買い手が確かめたいのは三つです。会社は売り手の説明どおりか、クロージング後に何が起こりうるか、それが譲渡価格や株式譲渡契約の条項にどう影響するか。リストの各項目は、このいずれかにつながっています。

すべての項目がすべての会社に当てはまるわけではありません。該当しない項目はインデックス上で「該当なし」とする方が、6週目に依頼漏れに気づくより安く済みます。

資料リスト(9フォルダー)

1. 会社法務

  • 1.1 履歴事項全部証明書(登記事項証明書)
  • 1.2 定款(最新版)
  • 1.3 株主名簿・資本政策表(潜在株式を含む)
  • 1.4 株主間契約・議決権拘束契約
  • 1.5 株主総会議事録(過去3年)
  • 1.6 取締役会議事録(過去3年)
  • 1.7 グループ会社の資本関係図
  • 1.8 社内規程(取締役会規程、決裁権限規程など)
  • 1.9 新株予約権・種類株式の明細
  • 1.10 過去の組織再編、事業譲渡、M&Aの資料

2. 財務

  • 2.1 決算書(計算書類)・附属明細書(過去3期)
  • 2.2 月次試算表(当期・前期)
  • 2.3 事業計画・予算
  • 2.4 借入金明細と金銭消費貸借契約、担保・保証の明細
  • 2.5 リース契約
  • 2.6 運転資本の月次推移
  • 2.7 顧客別・製品別・地域別の売上
  • 2.8 設備投資の実績と計画
  • 2.9 簿外債務・偶発債務(保証、訴訟など)
  • 2.10 会計方針と過去3年の変更
  • 2.11 預金残高の明細

3. 税務

  • 3.1 法人税申告書(過去3〜5期)
  • 3.2 消費税申告書
  • 3.3 源泉所得税・地方税の申告書
  • 3.4 税務調査の記録と修正申告
  • 3.5 移転価格に関する資料(該当する場合)
  • 3.6 税務上の繰越欠損金の明細
  • 3.7 納税証明書(必要に応じて)

4. 事業・取引

  • 4.1 主要取引先(上位20社)との契約書
  • 4.2 主要仕入先(上位20社)との契約書
  • 4.3 顧客集中度と解約率の分析
  • 4.4 価格・値引き・リベートの方針
  • 4.5 代理店・販売店・フランチャイズ契約
  • 4.6 業務提携・合弁・独占契約
  • 4.7 受注残・パイプライン
  • 4.8 市場調査・マーケティング資料

5. 法務・許認可

  • 5.1 係属中・係争予定の訴訟一覧と弁護士の見解
  • 5.2 許認可・届出の一覧
  • 5.3 チェンジ・オブ・コントロール条項や譲渡禁止条項のある契約
  • 5.4 重要な契約書の一覧
  • 5.5 競業避止・独占義務
  • 5.6 和解契約・行政処分(過去5年)
  • 5.7 監督官庁とのやり取り
  • 5.8 コンプライアンス規程(贈収賄防止、反社会的勢力排除など)

6. 知的財産

  • 6.1 特許・商標・意匠の登録一覧とドメイン
  • 6.2 創業者・従業員・業務委託先からの権利譲渡・職務発明の取扱い
  • 6.3 ライセンス契約(受ける側・与える側)
  • 6.4 ソフトウェアライセンスとオープンソースの利用状況
  • 6.5 知的財産に関する紛争

7. 人事労務

  • 7.1 組織図
  • 7.2 役員・主要従業員の雇用契約
  • 7.3 就業規則・賃金規程・退職金規程
  • 7.4 労働者名簿・賃金台帳(要約)
  • 7.5 社会保険(健康保険・厚生年金)・労働保険の加入状況
  • 7.6 労使協定(36協定など)
  • 7.7 未払残業代の有無と労働基準監督署の指導
  • 7.8 労働組合・労働協約
  • 7.9 業務委託・派遣契約

8. 不動産・資産

  • 8.1 不動産登記簿(登記事項証明書)と賃貸借契約
  • 8.2 固定資産台帳
  • 8.3 保険証券と事故歴(過去5年)
  • 8.4 環境関連の許認可・調査報告
  • 8.5 リース資産・車両の一覧

9. IT・個人情報

  • 9.1 ITシステム構成の概要
  • 9.2 個人情報の取扱い状況(保有する個人データ、委託先、外国への提供)
  • 9.3 個人情報保護方針・社内規程
  • 9.4 情報漏えい等の事故記録と個人情報保護委員会への報告
  • 9.5 情報セキュリティ規程と認証(ISMS/ISO 27001、プライバシーマーク)
  • 9.6 クラウド・外部委託先との契約
  • 9.7 事業継続計画(BCP)・バックアップ

誰が確認し、どれくらいかかるか

  • 確認する人:買い手側の弁護士(会社法務、契約、労務、知的財産)、公認会計士・税理士(財務・税務)、必要に応じてIT、保険、環境の専門家。
  • 期間:基本合意書(LOI)の締結から最終契約まで、会社の規模により一般に4〜12週間程度。

買い手が注意するポイント

  • 月次試算表と決算書が一致しない。
  • 売上の大部分を1〜2社の顧客に依存している。
  • 主要契約にチェンジ・オブ・コントロール条項がある。
  • 業務委託のエンジニアから著作権の譲渡を受けていない。
  • 株主名簿と資本政策表が一致しない。
  • 未払残業代や社会保険の未加入がある。

資料の共有方法:バーチャルデータルームとは、VDR比較。英語版(CSVダウンロード付き):M&A due diligence checklist

よくある質問

デューデリジェンスではどんな資料が必要ですか?

会社法務、財務、税務、事業・取引、法務・許認可、知的財産、人事労務、不動産・資産、IT・個人情報の各分野の資料です。買い手から資料依頼リストが届き、売り手は同じ番号でデータルームにアップロードします。

データルームは誰が準備しますか?

売り手が、通常はM&Aアドバイザーや法律事務所と一緒に準備します。プロセス開始前に主要フォルダーをそろえておくと期間を短縮できます。

デューデリジェンスの期間は?

中小規模の案件では、基本合意から一般に4〜12週間程度です。

NDA締結前に資料を見せてもよいですか?

いいえ。NDA前は概要資料(ノンネームシート)程度にとどめ、顧客名、価格、給与など特に機微な情報は最終候補にだけ開示します。

従業員の個人情報はどう扱えばよいですか?

必要な範囲に限って開示し、初期段階では給与情報を匿名化し、個人情報の取扱いについて契約で定めます。本回答は法的助言ではありません。

1案件だけのデータルーム

Deal Room Pass:90日間199ドル(米ドル)の一回払い。閲覧前のNDA、透かし、AI回答、ゲスト無制限。

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